根本的な解決にはなりませんが、対処療法的な方法を見つけました。
読み出しと書き込みそれぞれに設定をする必要があります。
読み出し : HDPARM.EXE
ttp://disablehddapm.blogspot.com/p/1.html
こちらにあるものはLinuxで先に開発されたものをWindowsに移植したものだそうです。
インストールをするとC:\Program Files\HDPARM\にいくつかフィアルがインストールされます。
スタートアップに自動実行するバッチファイルが登録されますが、UDMAのモードを変更するための設定ではないようです。
なのでバッチファイルを書き換えてしまいます。
UDMA5.batなどのファイル名のテキストファイルを作り
echo off
cls
path %PATH%;”C:\Program Files\”
hdparm -X69 sda
と書き込んでこれをスタートアップフォルダにこのバッチファイルに対するショートカットを置きます。
Windowsの起動時に一度実行されますが、スリープなどでUDMA2に戻ってしまうようなので
そこでデスクトップにもUDMA5.batの名前のバッチファイルを作り、
echo off
cls
path %PATH%;”C:\Program Files\”
hdparm -X69 sda
hdparm -i sda
pause
を書き込みます
このファイルを手動で実行するとUDMA5に設定されて画面にコマンドプロンプトに実行画面が表示されてキー入力待ちになるのでEnterキーを押して画面を消します。
書き込みの速度向上はH.Oda氏が作成したWPCRSETを使って設定します。
Vectorからwpcrs120で見つかるはずです。
実行すると追加ボタンで
Bus : 0
Device : 31
Function : 1
Register : 54(54h)
Data :FF (FFh)
をOKで追加します。
スタートアップ時に自動実行されて速度が上がります。
ただしこれintel 855GME/852GMチップセットのサウスブリッジich4に対する設定なので
ほかのチップセットに対しては有効ではないかもしれません。
違うサウスブリッジの人はインテルからデーターシートをダウンロードしてATA33のページを探してそこから読み進めて設定を探しましょう。
これらの設定の前後でベンチマークを取ってみました。
Crystal diskmark ver 3.0.4で測定した結果
表記は Read/Write (MByte/Sec)
■320GB IDE HDD (WD3200BEVE)
UDMA5 (ATA100MB/S)
Seq 64.09 / 62.55
512K 32.84 / 42.08
4K 0.495 / 1.592
4K QD32 0.561 / 1.577
■256GB mSATA SSD (SUNEAST SE800 mSATA III)
UDMA2 (ATA33MB/S)
Seq 31.48 / 32.12
512K 31.26 / 32.09
4K 10.54 / 17.58
4K QD32 10.93 / 17.78
■256GB mSATA SSD (SUNEAST SE800 mSATA III)
UDMA5 (ATA100MB/S)
Seq 81.78 / 61.15
512K 77.88 / 60.89
4K 14.27 / 17.92
4K QD32 12.91 / 17.73
■256GB mSATA SSD (SUNEAST SE800 mSATA III)
UDMA6 (ATA133MB/S)
Seq 105.1 / 61.74
512K 96.61 / 61.75
4K 14.45 / 17.96
4K QD32 13.22 / 18.02
安く売っているSSDでもかなりの効果があるようです。
ちなみにPentium M725(1.6Ghz)→Pentium M725(2.1Ghz)に載せ替えて計っています。
UDMA6の設定はX69の所をX70にすると有効になりますが、
855GME/852GMはどちらもUDMA5までが公式なスペックですが設定するとUDMA6の設定がある上に動作するので試す人にどちらに設定するかは自己責任でお任せします。
ただ、Windowsが起動してから設定を変更する動作になるので期待している動作とは違うので、ソフト側で設定を変更する仕組みでなく変換基盤自体に設定を作りこんで欲しい物です。
HDDは特に自分で設定したのではなくWindows側が自動でUDMA5に設定しているという事は、変換基盤に何らかの要素が足りなくてUDMA2に設定されている事だと思います。